2023年楽曲10選

こんにちは。今年ももう終わりですね。

今年はかなりライブなどのイベントに行ってしまった印象があります。シャニマスとの歯車が全然噛み合わずにいたのはもうずっとそうなのですが、5thのday2のタイミングで流行り病にかかってしまって現場に行くことができずに失意に沈んでいました。一方で、声優ユニットであるDIALOGUE+との歯車が奇跡的に噛み合って、その影響で自分の中でコンテンツ消費のあり方が少し変化した年であるように感じます。

近況としては自分は博士課程の1年目なのですが、今年の初めに修士論文を書いてその反動で何もやる気がでない状態になってしまって半分ニートみたいな生活をしていました。来年はもっと頑張っていきたいのですが、就活が始まるような気もするしまたうつ状態になっている可能性は高いですね。それと今年はもっと絵を描きたいと思い液タブを買ったのですが、全く描くことができませんでした。

前置きが長くなりましたが、今年も私が良いと思った楽曲を10曲選んで紹介していきます。それと去年までの記事は眺めてたら文章がキモすぎだったので非公開にしました。

レギュレーションは、
①2023年にCD、CDがなければ配信でリリースされた曲
②ジャンルは特に指定なし
③1名義1曲まで、ただし極力クリエイターの被りは最小限にする。
とします(敬称は適宜略)。

 

 

1. 青のすみか - キタニタツヤ

置き忘れてきた永遠の底に 今でも青が棲んでいる
 
作詞・作曲・編曲:キタニタツヤ
青のすみか

青のすみか

 

今年の大賞です。私は男声ボーカルの曲を聴くことができない宗教に入っているので普段は男声の曲を聴くことはあまりないのですが、この曲はそれを貫通するほど良かったです。

呪術廻戦の懐玉・玉折という編のOPで、五条悟と夏油傑というキャラクターの関係性を歌っているのですが、それへの理解の深さが凄まじいです。この曲のことを知ったときには呪術廻戦を全く見ていなかったのですが、その後(この曲のためだけにというわけではないですが、)アニメを全て見ました。アニメの映像もとても素晴らしいので見てください。

 

まず、イントロの音で回想に沈むことが表現されていて一気に引き込まれますが、個人的に一番好きなポイントはサビ入り前のベースとギターの音ですね。「置き忘れてきた永遠の底に 今でも青が棲んでいる」という歌詞にこの音が合わさることによって人生の無常観が一瞬のうちに知覚されてとてつもない感情に襲われました。

人生というのは人との出会いと別れを繰り返していくものですが、学生時代の楽しい時間を共有した人との思い出は、どんなにその人の印象が悪くなったり疎遠になったりしてしまっても心の奥の基底として綺麗なまま確かに存在するんですよね。そしてそういう体験は若い頃のある種の万能感によって青色に色づいており、今後の人生で経験することは本当に一生ない。そういう時を思うときに、今後の人生の虚無性が長く赤い影として伸びていくような気がします。この曲は呪術廻戦の具体的な関係性に即していながら、普遍的な人生への諦観を歌っていてとても良かったです。

MVもサビで赤い光の中でキタニタツヤが真顔で口だけ動かして歌っているのが印象的でした。というか昔そういうMVがあってもかっこいいなと思ったことがあったので驚きました。

それと今年の紅白で歌うっぽくて完全順張り人間になってしまいました。普段は趣味の問題であまり大衆に受けるようなJ-POPを聴くことがないのですが、そのフィルターも貫通しているすごい曲です。

 

2. Adore me - 山崎エリイ

その瞳 見つめた日に わたし恋の名を知ったんだ
 
作詞・作曲:シン・マナヒロ 編曲:佐久間薫
Adore me

Adore me

 

「真・進化の実〜知らないうちに勝ち組人生〜」というアニメのEDらしいです。

山崎エリイの声がとても綺麗で、切なめの曲調と完全に調和しています。

サビの「わたし恋の名を知ったん」のところの音にかなり違和感があり、これがメロディの音が変なのか歌手の歌い方の問題なのかわかりませんが、強いフックとなって耳に残ります。それ以外にも各フレーズの最後の部分の歌い方が特徴的ですごく好きです。

 

3. Red:birthmark - アイナ・ジ・エンド

ねえ 許してよ
 
作詞・作曲・編曲:TK
Red:birthmark

Red:birthmark

  • アイナ・ジ・エンド
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 
水星の魔女の第2クールのEDで、作曲はunravelなどで有名なTKです。アイナ・ジ・エンドの歌い方が特徴的で、水星の魔女のEDとして絶妙にマッチしています。
健やかな未来を願うけれど、そのための行動が痛みを与えてしまうというのはありがちなのではないでしょうか(知らんけど)。
EDの映像がアニメの余韻を極限まで増幅させる作りになっていてとても良いので見てみてください。


 

4. 天使は何処へ - ≠ME

天使はどっか行った それかパッて散ったか もう要らないけど
 
作詞:指原莉乃 作曲・編曲:Kijibato
天使は何処へ

天使は何処へ

  • ≠ME
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

Kijibatoの名を一気に世間に知らしめた≠MEの天使は何処へです。強い女の曲。

ドロップ前のフレーズに一音ずつ音が乗っていて、その後に一瞬のブレイクの後激強のドロップに入るのがめちゃくちゃかっこいいです。

これを書いてるときに気づいたのですが、3週間前に投稿された8thの表題のMVの再生数の伸びがすごくて驚いてます(630万回再生)。

 

5. めっちゃオンリーユー - DIALOGUE+

どうせマスクするしメイクなんて適当に済ましておけばオッケー
君はなんて言うかな?
 
作詞:竹内サティフォ 作曲・編曲:ONIGAWARA
めっちゃオンリーユー

めっちゃオンリーユー

  • DIALOGUE+
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

今年最も重要だった出来事はDIALOGUE+の3月末のZepp横浜のライブに行けたことです。もともと田中秀和などが関わっていたこともあり曲はよく聴いていたので試しに行ってみたのですが、奇跡的に席が前方だったこともあり、ここで完全にDIALOGUE+と鷹村彩花にはまり、今年の色を特徴付けることになりました。

DIALOGUE+のライブは歌やダンスやフォーメーションのパフォーマンス、生バンドから放たれる鬼繋ぎなどがとてつもなく、声優ユニットとして他にないレベルのライブを構築するということに全力を捧げているように見えます。去年の末くらいからプロデューサーが田淵智也になったりと体制の変更がありましたが、その思想はより先鋭になり、かつてないライブ体験を生み出している感じがしています。

曲としては「夏の花火と君と青」が好きでよく聴いていたのですが、今年に入ってからは「恋は世界定理と共に」の良さを再認識することとなり、ONIGAWARA 竹内サティフォの術中にはまっていました。そのONIGAWARA 竹内サティフォが贈る2ndアルバムの1曲がこの曲です。

このアルバムはとても完成度が高く、特に「D+ has come」、「絶景絶好スーパーデイ!!」、「やばきゅん♡シューベルト」、「ぼくらのユニバース」が好きで、さらにこれら以外の今年のリリースされたどの曲も10選に選んでもおかしくないほど良かったのですが、私がどちらかというと口ずさんでいて楽しい曲が好きということもありこの曲を選びました。

まず好きなポイントは、村上まなつの「君はなん言うかな?」のこぶしのところです。それとこの部分の後ろのギターが上がっていくところもかっこいいです。

色々な楽器の音が随所で鳴っているのも楽しくて、ボーカルの揺れるような歌声も好きです。「世界の均衡が崩れちゃって」の音が潰れるところも面白いですね。

歌詞も恋してる女の子という感じでめっちゃかわい~くて好きです。

すみません、「息をしてるだけで尊いスーパーダーリン」ってサティフォ様のことですか?

ライブ映像も上がっているので良かったら見てください。「恋煩い」のところの振りやサビ終わりの落ちていく振りなど、振り付けが全体的にキャッチーで最高です。かなみ先生いつもありがとう。

 

6. あっちむいてベイベー! - 太陽と踊れ

わっと驚く運命 やっぱこっち向いた!
100%だよ わかってたんだ どやっ!
 
作詞・作曲・編曲:Akki
あっちむいてベイベー!

あっちむいてベイベー!

  • 太陽と踊れ
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

ポニーキャニオン主催のアイドルグループ、「太陽と踊れ月夜に唄え」の「太陽と踊れ」の方の1st EPの表題です。ちなみに「月夜に唄え」の方の表題である「幾望」という曲もとても良いです。

「太陽と踊れ月夜に唄え」は、CUE!やDIALOGUE+を作った野島鉄平氏のプロデュースするアイドルであり、振り付けが沢口かなみということもあってデビュー前から注目していたのですが、大レコード会社ポニーキャニオンの力で作詞作曲の布陣がすごいことになっており、とても期待できそうだったのでデビューライブに行きました。アイドルのライブに行くのは初だったのですが、このライブがとても楽しかったので、その後のリリイベや主催対バンなどは結構行っていました。

その対バンの繋がりで、airatticやCYNHN、tipToe.のワンマンにも行ったので、完全に野島鉄平によるAn Introduction to IDOLに乗せられた形になりました。もともと好きだった瀬名航や渡辺翔のアイドル楽曲を聴けたのも良かったですし、Akki、林直大といったDIALOGUE+で聴くようになった作曲家の曲を聴けたのも嬉しかったです。*1

というわけで話を戻すと、今年は太陽月夜の現場にも割と通っていたので、太陽月夜の楽曲から1曲選ぼうと思い、「あっちむいてベイベー!」を選びました。*2

この曲は、一緒に踊りたくなるようなキャッチーなメロディーとザ・アイドル楽曲というようなサウンドの完成度が魅力的な曲です。

ピアノから始まり8小節のノリがいいイントロ、クラップから入るAメロ、「グー&グー」などの掛け声で一気に盛り上がるAメロ後半、一度静かになるBメロからもう一度盛り上がるサビに繋がります。1Bと2Bを比べてほしいのですが、リズムが変わっており2番サビへの加速感が増しています。この部分はDIALOGUE+の「大冒険をよろしく」に似ていると思いました。

個人的に一番好きなパートは花咲花桜の「むむう なかなかやるな…!」という部分ですね、声が良くてかわいいので。サビに跳びポがあるのも良いです。

Akkiの曲としては今年CDに入って正式にリリースされた「Wedding Car-chase!」という曲もすごく良かったです。全体的に歌詞がメロディのきっちりハマってキマるところがいいなと思っています。

 

7. フェアリー・ガール - 七草にちか(CV.紫月杏朱彩)

後ろ側、好き 目が合わないから
 
作詞:深川琴美 作曲:佐藤樹 編曲:川崎智哉
フェアリー・ガール

フェアリー・ガール

  • シーズ & 七草にちか (CV.紫月杏朱彩)
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

アイドルマスターシャイニーカラーズのユニット「シーズ」の七草にちかのソロ曲です。

この曲は本当ににちかそのものです。

メロディは明るくてリズミカルだし、歌詞もどちらかといえば明るいのですが、聴いていると自然と涙が出てきます。七草にちかのかわいさ・ある種のいじらしさが120%表れていて作詞家 深川琴美のにちかへの理解の深さと表現の多様さに圧倒されます。そして紫月杏朱彩の歌声はある意味不安定な感じがしていて、にちかそのものの天性の声ですね。

歌詞が全部好きなので特に言いたいところを挙げます。

「やっぱり… ちょっといい? 見せたいものあったんだった! 別にキョーミないなら 来なくたって」のあとに一瞬休符が入って「いいけど!」と来るところににちかに感情の機微が感じとれます。

「Fairy Girl 見つけたら きっと うれしくなる キミは So Luckyな人です そう、多分ね」というのは、にちかを見つけたらラッキーということでしょうか。にちかが自分のことを四葉のクローバーのように人々に幸運を振りまく女の子だと歌っているのが本当に感じ入るところがあります。

「後ろ側、好き 目が合わないから 「さみしい」と「お腹すいた」は嫌ーい」というのももう本当にすごい。

「追いかけちゃったら 逃げ出す」ところも「取扱説明書 ちゃーんと読んでおいて」欲しいところも七草にちかそのものです。

アイドルマスターシャイニーカラーズをやってください。

 

8. ココン東西 - みらくらぱーく!

どんな強い風でも 無効化するのだ(バリア!)
 
作詞:ろさ 作曲・編曲:Ryu
ココン東西

ココン東西

  • みらくらぱーく!
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

蓮ノ空の曲です。ちょっと話題になっていたコンテンツだったので6月くらいから気になっていたのですが、全く追うことができませんでした。最近異様に流行っていてTLによく流れてきます。今年始まったコンテンツなのに曲が沢山出ているらしいです。

全部をちゃんと聴いたわけではないのですが、「みらくらぱーく!」というユニットの曲が全部良いなと思いました。その中でも1曲挙げるとしたらこの「ココン東西」です。

まずイントロ0秒から変な音がしてスラップベースやら何やらの異常な音のイントロが始まります。ラップが入ってかっこよすぎるBメロ、またラップが入ってサビ前B'→コココンコン東西を連呼する最強のサビで頭がおかしくなりそうです。2サビ前の「バリア!」もいいですね。

作編曲のRyuの「Kiara Tiara」という曲もちょっと聴いたところK-POPっぽかったので名前から韓国系の人かと思ったら全然違いました。*3

 

9. ラビットホール - DECO*27

みっともないから嫉妬仕舞いな
発火しちゃうとかくっそだせえな
 
作詞・作曲:DECO*27 編曲:tepe
ラビットホール

ラビットホール

  • DECO*27
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

DECO*27です。ラビットホールって直球ダブルミーニング過ぎませんか?

こういうテーマの曲がかなり好きです。

「埋まればいいじゃん」のところがエモ。

「みっともないから嫉妬仕舞いな 発火しちゃうとかくっそだせえな」とか「やっぱり好きとかやってられんわ 馬鹿じゃない?嗚呼くっそ鬱雑えわ」とか「みっともないとか言ってごめんな 発火したいけどもうだめなんだ」のところがめちゃくちゃ好きです。すれた女のもうピュアになるのは無理だという達観がすごく良いですね。

恋をすると暴走して頭がおかしくなっちゃうことを発火すると言っていて面白いです。

 

10. 来たれ!ぱすはに道 - Pastel♡Honey

ちゃんと私たちをみて(look at me!)
どこみてんの? エロは禁止!
そうじゃないです バカじゃないの?(あほ~)
 
作詞・作曲・編曲:ワンダフル☆オポチュニティ!
来たれ!ぱすはに道

来たれ!ぱすはに道

  • Pastel♡Honey
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

 歌い手グループPastel♡Honey、通称「ぱすはに」の自己紹介ソングです。この歌い手グループは佐藤希が実質的にプロデュースしているようでメンバーの人選が凄いです。

ワンダフル☆オポチュニティ!の楽曲提供素晴らしいですね。みんなワンダフル☆オポチュニティ!に楽曲を作って貰うべきです。

ちょっと調べたところ花丸はれるというVTuberの「れすきゅぅうぅぅ」という曲も作っていてこちらも凄く良いですね。他にも提供曲あったら教えてください。

特に好きなところは、「どこみてんの? エロは禁止!そうじゃないです バカじゃないの?」という激アツ畳み掛けです。エロは禁止て。サビの疾走感が本当に良いですね。

個人パートはBabynicoのところが好きです。

 

 


 

いかがだったでしょうか?

今年は去年と比べると色々な楽曲を聴くことができたような気がしていてとても良かったです。

と思っていたのですがApple Musicの再生数上位のアーティストがDIALOGUE+とアイドルで埋まってました。2次元コンテンツのオタクから人のオタクになる典型的なパターンを踏んでいますね。来年はアニソンが1つも入らなくなる可能性もあり震えています。

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。良いお年を~

 


*1:Akkiの名前を知ったのは柾花音の歌ってみたのMIXなのですが、曲を聴くようになったのはその時期よりも何年か後でした。

*2:Akki曲の全体曲である「今しかできない音楽を」もとても素晴らしかったので、リリースされればこちらを選ぼうと思っていたのですが、残念ながら今年はリリースされませんでした。他に林直大作曲の来年リリースされる「スプらっしゃい!」というライブで盛り上がる全体曲もあり、今から来年の10選のことを憂えています。

*3:

https://www.scoop.co.jp/creator/detail.php?cd=52